静岡県、地区で最古の小学校はご存じだろうか。その最も古い小学校とは国指定重要文化財にも指定されている岩科学校だ。明治13年に建てられた、なまこ壁を生かした社寺風建築様式とバルコニー等の洋風を取り入れた歴史的建造物。現在は、明治の校長室や教室の復元、昔の生活用具などが展示され、2階の和室には、名工入江長八の壁画「千羽鶴」が描かれている。YouTubeにアップロードされている動画を見ればわかるとおり、現代のどこの小学校と比較してもこの立派な洋風な作りの小学校はおそらくないだろう。今見ると、この最後の小学校は、今で言うところのペンションや昔の海外の外交官が住んでいたお屋敷と似ている。冒頭で書いたなまこ壁とは、民家・土蔵などの外壁の保護のため、壁面に平瓦を並べて貼り、「目地」と呼ばれるその継ぎ目にしっくいをかまぼこ型に高く盛り上げて塗る左官工法。この盛り上がったフォルムがなまこに似ていることから、なまこ壁という名がついたと言われている。このなまこ壁は、風雨から壁を守るほか、火災の延焼を防ぐ役割もあったと言われている。